私の質問(1回目)
コロナ禍により、自治会をはじめとする地域活動が中止や無期延期の止む無きに至っています。ワクチン接種の拡大等で、感染者が激減し入院者、重症者も減って来ているため感染対策を十分に取って、活動を再開したところもありますが、コロナ感染の第6波の懸念、またここへ来ての新たな変異株の報道等で、再開には様々な意見があるようです。自治会等の加入者が減少し、組織をどう維持・運営していこうか非常に大きな課題を抱えいるところのコロナ禍です。これをどう克服していくか?地域活動の停滞は、市政の足腰を弱めることに、繋がります。アフターコロナ・ウイズコロナ・地域活動の再開等に向けて、市としても何らかの支援をしていく必要があるのではないか?この問題意識のもと、地域の諸団体の活動状況のいくつかを伺い、諸団体の活動再開を支援する立場から、市の対応を伺って行きます。
1,まず、自治会活動について伺います。
(1)私の地元自治会の総会は昨年・今年と総会が書面総会となりました。他の自治会も今までのような活動ができない状況が続いておりますが、自治会活動の現状をどう把握しているか、伺います。
2.高齢者クラブについて質問します。
10月27日に、地元吉野地区の高齢者クラブのグランドゴルフ大会が開催されました。2年ぶりの大会でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため、マスク着用のうえ、開会式を簡素化し、試合数も少なくして実施しました。
(1)このような再開の動きは他にもあると思いますが、高齢者クラブの活動状況について、市としてどのように把握しているか伺います。
(2)高齢者クラブの会計は活動と密接にリンクしています。コロナにより活動できなくなり、補助金等が減額された?などという事があってはならないと思いますが、活動状況と補助金等の交付実態についてお示しください。
3.資源回収の実施状況について伺います。
(1)市内各自治会等の資源回収の実施状況・実績を伺います。コロナ前と現在、ここ数年の資源回収の件数と回収量の推移について伺います。
(2)同様に、報奨金について、コロナ前と現状について、また、10回実施することに出る特別報奨金についてもお示しください。
(3)資源回収の減少が市のリサイクル事業に、どのような影響があるか伺います。
4.消防団の活動状況についてであります。様々な訓練について縮小して活動していますが、地域にとってなくてはならない存在です。その活動を地域としても支援したいと思いつつも、激励もままならない状況かと思います。質問です。
(1)消防団の活動の現状を伺います。
(2)歳末警戒の激励等、地域との関係について伺います。
5.青梅市戦没者追悼式及び各地区の戦没者慰霊祭について伺います。今年の青梅市戦没者追悼式については、従来の市役所での実施はできず、10月15日、永山の忠霊塔を開放して、参列者が献花される形で実施され、市長もご臨席されました。今年の3月に実施された地元の戦没者慰霊祭も、ほぼ同様な形で実施され、参加者の献花で御霊を慰め、式典は行いませんでした。年明け3月には、是非慰霊祭をと思っているご遺族は多いと思いますが、これも市の追悼式に準拠するのではないかと思います。そこで、来年の青梅市戦没者追悼式の実施に向けての考え方を示されたい。
市長答弁(1回目)
コロナ禍による、地域活動の停滞とその克服についてお答えします。はじめに、コロナ禍における自治会活動の現状についてであります。総会等の会議は、書面会議や出席者を制限した開催とし、スポーツ大会や文化行事等は、令和2年度については全て中止となりましたが、令和3年度においては、新型コロナウイルス感染症防止対策を講じて実施した例があると聞いていおります。 市で把握している令和3年度の実施事業は、東青梅地区が実施した「展示のみの文化祭」や、「子供たちに地球の歴史や文化を伝える出張授業」、そして、小曽木の団体や自治会が協力し、地域の人々の繋がりの回復を図る目的で実施した「ミニコンサートやお喋り会」などであります。 次に、自治会員の状況についてであります。まず、令和3年4月の加入率であります。特別養護老人ホーム等の施設入所者を除いた加入率は、38.07%であり、対前年比1.82ポイント減少しております。自治会の皆様からは、「活動が減ることにより、会員減少につながることが心配である。」、「役員が数年で改選される中、各事業に携わった経験者がいなくなり、運営のノウハウを伝えることができ無くなるのでは」、「自治会活動が減る中、自治会員同士のつながりが薄くなり、今後の自治会活動が不安である。」、などの声を聴いております。
次に、自治会振興交付金についてであります。自治会からは、コロナ禍で事業ができないことから、交付金についてのお問い合わせを多数いただきました。この交付金は、「自治会の環境整備に関する事業」、「健康増進に関する事業」、「交通安全、防犯、防火および防災に関する事業」、などが交付対象となっております。このことから、各自治会に対し感染予防対策のための物品購入などを含め、柔軟にご活用いただくよう、丁寧に説明し、ほとんどの自治会で返還することなく有効に活用いただいたところであります。
次に、高齢者クラブについてであります。 活動状況につきましては、コロナ禍において、長らく多くのクラブがが活動の自粛や縮小を余儀なくされておりました。ここへ来て、グランドゴルフや誕生会など、各クラブでは、感染症対策を講じた上で、徐々に活動を再開したと連合会を通じて、聞いております。また、補助金についてであります。市では、「青梅市高齢者クラブ補助金交付要綱」にもとづき、健康づくりのための各種用品や運営に関する物品の購入など、改めて補助金対象になる項目について周知を行い、補助金を有効に活用していただくよう、連合会を通じて、案内したところであります。
次に、資源回収の実施状況についてであります。はじめに、実施回数及び回収量についてであります。令和元年度の実施回数は、1647回、回収量は3,362トン、令和2年度は、1,419回、2,415トンであり、前年度と比較して、実施回数は13.8%、回収量は28.2%それぞれ減少しております。また、令和3年度の上半期につきましては、令和2年度の同時期と比較して、回数は8.7%増加、回収量は1.3%の減少となっております。コロナ禍前の令和元年度と比較しますと、回数は15.2%、回収量は39.4%減少しております。
次に、報奨金についてであります。令和2年度の報奨金は27,478,130円で、令和元年度と比較して、1,052万円余、27.7%減少しており、令和3年度上半期につきましては、令和2年度の同時期と比較して、15万2千円余、1.2%減少しております。また、年間10回以上実施した団体に支給する特別報奨金につきましては、令和2年度に於けるコロナ禍による資源回収の中止の影響を補うため、令和元年度の実績を考慮し、3,268、328円を支給することとしましたが、令和元年度と比較し57万3千円余14.9%減少しております。
次に、資源回収の減少が行政回収に及ぼす影響についてであります。コロナ禍の影響で、資源回収量が減少する一方、紙類等の行政回収の量は増加いたしました。このため、行政回収の収集時間が通常より遅くなる等の影響がありました。 行政回収量が大幅に増加した場合、収集委託料への影響が懸念されます。また、燃やすごみの収集量が増えており、その要因として、紙類の一部が燃やすごみとして排出された可能性もあります。市民の皆様のご協力により行われている資源回収の減少は、ごみ減量化や再資源化の取組に大きな影響があるとともに、地域コミュニティの醸成にも影響があると捉えているところであります。
次に、消防団の活動状況についてであります。コロナ禍に於ける昨年4月以降の消防団活動は、火災などの災害の際については、感染症対策を講じた上で、通常通り対応しておりますが、その他の警戒や訓練、出初式や任命式などの行事等については、中止または規模を大幅に縮小せざるを得ない状況でありました。現在は、政府の緊急事態宣言が解除されたことから、規模を縮小した状況ではありますが、感染予防対策を講じた上で、訓練等の各種活動も再開しております。また、歳末警戒の激励等、地域との関係でありますが、消防団と地域との関係は大変重要であり、地域の方々からの激励は、消防団員の大きな励みとなっていると認識しているところであります。今後は感染状況を見ながら、徐々にではありますが、通常の状態に戻していきたいと考えております。
次に、青梅市戦没者追悼式についてであります。コロナウイルス感染防止の観点から、遺族会と協議し、昨年度および今年度の2年間、中止といたしました。このため、今年度は代替事業として、10月15日の永山公園忠霊塔の一般公開に合わせて、遺族会本部役員と各支部長に参加者を限定し、「青梅市戦没者追悼の会」を執り行ったところであります。来年度については、従来の形式での開催を予定しております。また、各地区の慰霊祭については、例年3月に執り行われておりますが、今年度については、未定の地区が多い状況であります。
私の質問(2回目)
地域活動に関しての2回目の質問です。
6.自治会も高齢者クラブも会員の減少に直面しています。また、消防団も団員不足に遺族会も高齢化による会員減少に悩んでいます。各団体におかれましては、これまで様々な手段で会員募集等に努力されて来ましたが、コロナ禍によりその活動もままならない事と思います。また、そこで、市としてどう対応するか?自治会と高齢者クラブについて、加入促進に向けての今までの取組に加えて、新たな施策がないか伺います。
7.一旦中止したものを再開するには、かなりの努力がいります。地域の繋がりがどんどん希薄になる現在、地域での催しものが無くなるとその動きが加速される恐れがあります。市の行事を積極的に開催していくことが、地域活動の指針となるのではないか?形を少し変えてでも実施して行くべきと考えますが、この点どうか伺います。
8.行事の再開に関連して、資源回収について伺います。コロナ前後の実績について、答弁をいただきました。私が懸念していた通り、かなりの減少となっております。答弁にありました通り、資源回収の減少は、ごみの減量化や再資源化の取組への影響のみならず、地域の繋がりにも大きな影響をもたらします。この点を踏まえた上で、コロナが落ち着いて来たことから、資源回収を再開する団体が出てくると思いますし、休止している団体には是非再開して欲しいとも思います。そこで、再開を促すについて何らかの市の支援、インセンティブが考えられないか?例えば今まで年10回実施する際出していた特別報奨金を、来年度は6回で特別報奨金の対象とするとか?何らかの支援策が検討できないか伺います。
9.「各地域の運動会、文化祭」も殆どが中止となっています。そろそろ再開したいと思っているところも多いのでないか?是非再開して欲しいとも思います。先月市政70周年記念式典は無事に立派に挙行されました。市の行事が再開されれば、一つの指針となります。
質問です。
(1)市内の自治会等の団体に対し、行事等の再開に向けての情報提供について伺います。
(2)市主催の様々な行事がありますが、市の行事の再開への考え方をお示しください。
市長答弁(2回目)
自治会についてであります。 これまでの加入促進の取組は、令和2年度から自治会振興交付金を1自治会当たり一律2万円増額し、各自治会における見守り活動を含めた地域コミュニティの活性化に取り組んで頂けるよう支援いたします。また、自治会連合会の「すまいるカード」事業に、市が協賛し、青梅市指定収集袋を、カード有効期間内に1回受けるサービスの提供を開始しました。
次に、新たな施策についてであります。 私は、施政方針でも申しあげました、市政運営に最新の技術を導入し、現下の社会変容に対応するため、本市における「デジタル・トランスフォーメーション」の推進を図っていく必要があると考えております。その一つとして、自治会においても、情報伝達の高速化やデジタルを活用している世代の利便性の向上により、自治会の魅力を一層向上させ、加入促進を図ることが必要であると考えております。そこで、従来の回覧板だけでなく、感染症対策にも効果のスマートフォンを活用した非接触型のデジタル回覧板の導入に向けて検討を進めているところであります。
次に、高齢者クラブへの加入促進についてであります。これまで、地域包括支援センターの職員が訪問した際に、身体等の状態に応じて案内する他、市のホームページや「広報おうめ」、また、今年7月に発行した「介護予防だより」では、活動を紹介するなど、周知してまいりました。今後、介護予防教室や後援会など各種事業や「広報おうめ」に特集ページを組み、活動を紹介するほか、パネル展を開催するなど、連合会とも連携し、加入促進を支援してまいります。
次に、形を変えた事業実施についてであります。長引くコロナ禍を経験し、その対策や環境が整いつつあります。これまで、人と人の関わりを避け、各種事業を中止してまいりましたが、今後は、基本的な感染症対策を行いながら、市制施行70周年記念式典のように工夫を凝らした事業開催を進めることが肝要であると考えております。
次に、資源回収に対する支援についてであります。令和3年度においても、コロナ禍の影響は続いており、資源回収の自粛により、例年10回以上行っていた団体が、今年度も実施せず、回収量が伸びないなど、特別報奨金への影響が予想されます。このため、今後の感染状況や下半期の資源回収の実施状況を踏まえつつ、地域の資源回収への影響をできるだけ抑えられるよう、特別報奨金等の支給要件の緩和など、具体的な支援方法について検討してまいります。市内諸団体に対する行事等の再開に向けての情報提供であります。これまでのコロナ禍における様々な経験を生かし、国や都の感染症対策の方針を参考に、市民の安全安心を第一優先に考えた、事業を早急に再開し、その情報を速やかに提供して行くことが、市内諸団体における事業再開の加速に繋がるものと考えております。私は、人々が地域で集うことで、「つながり」の起点が新たに築かれ、相互に影響を与え合うことで、その「つながり」が強まり、また新たな「つながり」へと広がっていく。この「つながり」が生まれ続けるまちの実現をめざしております。新型コロナウイルス感染症の逆境をチャンスと捉え「新しい生活様式」を意識した、市の事業再開に積極的に取り組み、そして地域の皆様一緒に進め、活性化につなげてまいります。
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