私の質問(3回目)
1、学校現場においても、様々な感染対策を講じていますが、新型コロナウイルス感染拡大を防止する最大の決め手は、ワクチン接種の拡大であります。より多くの国民が接種を終えることが、コロナ終息への鍵となります。市では、12歳から15歳の方への接種準備を進めています。小学6年生から中学3年生の児童・生徒への接種であります。受験を控え、早く打って安心したいという児童・生徒がいる一方で、若者の間では接種に不安を抱く方が少なからずおられます。また、SNS等に不安を煽るような情報発信も散見されます。子どもの接種に不安を抱く保護者もおられると思います。このような状況を踏まえた上での接種であります。私は、家庭と連携する中で、正しい情報をきちんと児童生徒、保護者に伝える事を強く望みます。接種に関するメリット、デメリットを十分説明をした上で、判断していただく、その際、接種をするしないで混乱や差別のようなものが絶対に生じないようにする。あえてこの点に関して、答弁は求めませんが、医師会等とも十分協議され、実効あるものにしていただきたいと期待します。
2、オンライン教育について再度伺います。本年度は一人一台の学習用端末が配布されており、仮に休校等になったとしても、昨年とは違う学習への取組が可能となっています。但し、その習熟については時間が掛かるのではないかと思います。また、オンラインは双方向ゆえ、家庭のプライシーに関する配慮を指摘する声もあります。質問です。市教育委員会としては、オンライン教育の課題をどう捉え、どのように克服して行こうとしているのか伺います。
3、直近の東京都における感染者数は減少傾向が見られます。これを見て、ピークを過ぎたとの議論が出始めていますが、決して楽観はできませんし、10代以下の感染者割合は増えています。長く続くコロナ禍において、子どもたちは様々な制約の中で生活しています。大人以上に努力しているのではないかとも思います。そのような子供たちの安全を確保することが最優先ですが、学校は学びの場であります。質の高い教育を授ける、これこそが、学校の本旨であります。大変厳しい状況下でありますが、「感染防止を徹底する中でも、教育レベルを維持向上させていく決意」を教育長に最後に伺って、質問とします。
教育長答弁(3回目)
オンライン教育の課題と、その克服について、お答えします。
GIGAスクール構想の前倒しの大きな理由の一つに、感染拡大による学校の臨時休業時
の活用が想定されていました。
現在、市内中学校において、感染拡大の傾向が見られた学年を、9月3日から9月8日
まで、学年閉鎖を実施しているところです。当該校では、当該学年の生徒全員に端末を
持ち帰らせ、オンラインでの健康面及び、自宅での学習状況の確認を始めました。初め
ての対応ではありましたが、事前に着実に準備を進めたことから、概ね順調に進められ
ています。
学級閉鎖等になっても、直接端末の画面を通して、児童・生徒の様子を確認できる
ことは大きな成果であります。今後、コロナ禍が終息後もインフルエンザ等の流行によ
る学級閉鎖等が、実施される可能性があることから、今回の成果と課題を踏まえ、その
実施方法について、更に研究を進めてまいります。
最後に、感染防止を徹底する中での教育レベルの維持向上の決意についてお答えしま
す。
8月下旬から市内の感染者数が増加に転じ、児童・生徒の感染の報告も多くなって来ました。教育委員会といたしましては、まずは、児童・生徒の安全を確保する必要があると考えております。引き続き学校での感染対策を徹底するとともに、児童・生徒間の接触をさらに減らす必要があると判断し、緊急事態宣言に当たる9月1日から9月10日までの間、給食後に下校させることとしました。学校における感染拡大の傾向がある時は、躊躇せず実態に応じて学級閉鎖、学年閉鎖、臨時休業を実施してまいります。このような状況下においても、教育レベルの維持向上は重要なことであります。緊急事態宣言宣言下においては、限られた環境の中での授業の実施となりますが、学習内容の基礎的な内容に焦点を当て、学力の定着を図ってまいります。また、学級閉鎖等を実施せざるを得ない状況になった際には、オンラインで授業を実施したり、家庭との連携を図るなどして、「学びを止めない」対応を進めてまいります。長期にわたるコロナ禍において、今までとかけ離れた学校生活を強いられている市内の児童・生徒は、今置かれている状況を理解し、日々頑張っております。その児童・生徒の期待に応えるためにも、今考えられる対応は全て実施し、コロナ禍においても学ぶことが実感できるよう学校に指導をしてまいります。
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