私の質問(3回目)
1.共働子育てしやすい街の3回目の質問です。
2.1位が千葉県松戸市です。都道府県の財政状況にもよるのか、少子化の影響から子育て施策が急務なためなのか?上位に都内の区市が目立ちます。2位が葛飾区、3位に豊島区、4位に同点で大分市、新宿区、福生市となります。26市では、福生市・青梅市が1位・2位となるわけですが、このような上位の自治体から学ぶべき点があれば取り入れるべきと考えますがどうか?お聞きします。
3.民間のアンケート調査とはいえ、日経新聞という権威ある報道機関の調査であり、是非高順位を続けて欲しいのですが、一方で厳しい財政状況もあります。財政とのバランスを取る中で、どのようにして、更なる「共働き子育ていやすい街」を実現していくのか?その施策について伺います。前向きにとらえ
4.全国9位という高い評価を得ました。これを子育て世代の人口増加に活かしたいと考えます。待機児童対策が評価ポイントになっておりますが、市内には未充足の保育園もあります。この点については再々一般質問でも取り上げて来ましたが、これを機に、子育てしやすい青梅、保育園は入りやすい環境にある青梅をPRして、未充足保育園問題の課題克服に繋げていただきたいと思います。答弁を求めます。
市長答弁(3回目)
ランキング上位の自治体から学び、取り入れる点についてお答えします。ランキング上位の自治体は、子育て世帯に対し、幅広い子育て支援策を提供しております。例えば松戸市では、公立保育所でネイティブ講師による英語あそびを導入し、小学校からの英語教育につなげる取り組みを行っております。また、葛飾区では、気軽におむつ替えや授乳ができるスペースとして、「赤ちゃん駅」を区内に59か所設置しております。本市もこれら自治体の取り組みを参考にしながら、これまで行ってきた子ども・子そだて施策を検証し、更に充実させることで、子育て世代の支援向上を図りたいと考えております。
次に、財政とのバランスを取る中で、更なる子育てしやすい街の実についてであります。市では現在、親子の集いの場や子育て相談、育児講座などの子育て支援事業を11か所の「子育て広場」で実施しており、更に令和3年度から子育て広場1か所を新たに開設いたします。また、コロナ禍における子育て施策として、特に保育所の児童福祉サービスを利用していない方々に対して。育児不安の解消や、育児に伴う身体的・心理的負担の解消を図るため、子育てアプリ等のSNSを通じた積極的な情報発信に努め、更なる子育て支援の促進を図ってまいります。市の財政は厳しい状況ではありますが、今後の財政状況を勘案しながら、子育て世代の方々が、安心して子どもを産み育てることができるよう、子育て支援策を重点的かつ多方面に進めることにより、子育てしやすい街の実現を図ってまいりたいと考えております。
次に、子育てしやすい青梅市のPRと課題克服についてであります。この度の「共働き子育てしやすい街2020」の調査において、全国9位の評価をいただいたことに対しまして、全国の複数の自治体から、「青梅市はどのような施策を行っているのか」、「何か特別な児童福祉サービスを実施しているのか」などの問い合わせがあり、青梅市に対する他の自治体の関心は高いものと認識しております。今後、子どもを産み育てたいと願う世代の皆様に対して、保育施設の充実など、青梅市の「子育てのしやすさ、暮らしやすさ」を更にアピールし、様々な子育て施策に対し、知恵を絞り、前向きに取り組みたいと考えております。これらの施策に取り組むことが、課題の1つである定員未充足保育所の解消など、子育て世代の人口減少の克服に繋がるものと考えております。
私の質問(2項目目)
「ウメ輪紋ウイルスと梅の里再生について」質問致します。日本一と評された梅の公園の梅樹が全伐採されてから7年、再植樹が開始されてから4年余り、市のシンボルである梅の木が、4月から市内全域で植えられるようになります。市長も先の施政方針演説で、多くの方々の努力の結果と喜びと感謝を表明されました。私にとっても、大変嬉しいことであります。但し、植えるについて注意する点もあり、また、この間の梅の里再生に向け実施してきた諸施策のいくつかは引き続き実施されます。令和3年度以降の施策等につきましては、全員協議会の概要説明で承知はしておりますが、私としては確認をしたい点もありますので、以下それを踏まえたうえで、質問致します。
まず、この間の経緯を簡単に振り返ります。平成15年当時から、地元では梅の葉に黄色い筋が入る、梅の実が劣化するという状況が生じていました。しかし、その原因が分からずにいたところ、平成21年4月それが国内初の梅輪紋ウイルスによるものと確認されたのであります。その後、平成22年2月、梅輪紋ウイルスの蔓延による甚大な被害を防止するため、国の専門家の意見を踏まえ、梅や桃等宿主植物の移動制限、感染樹の伐採等を内容とする植物防疫法に基づく緊急防除を開始しました。伐採伐根は最も被害の大きいい梅郷地区の周辺から進められ、平成24年の春からは梅郷地区で農地を優先する形で開始し、ほとんど全ての梅樹等が伐採されました。そして、平成26年春、農地の伐採開始から遅れること2年、日本1の梅園とも評価された梅の公園の梅樹が、全伐採されたのであります。しかし、梅樹の伐採伐根が進むその一方で、再生への取り組みは早く、今に続く、「梅の里再生計画推進委員会」を設け、その検討を受け、平成25年3月には「青梅市梅の里再生計画」を策定しました。平成27年4月以降は、農水省の指示の下、「強化対策」が開始されます。梅の再植栽に向けての具体的施策の実施であります。強化地区を設けて、強化対策を行うもので、①強化地区は梅郷・和田地区を強化地区1とし、柚木町1丁目等その周辺を強化地区2として、まずは強化地区1での再植栽を目指す。強化地区2においても、強化地区1にウイルスを侵入させないため、同様の対策を行い、青梅市は対策の進展に合わせて、徐々に対策実施地区の拡大を検討するというものであります。②強化対策の内容は1⃣ 年3回の悉皆調査、感染状況調査、2⃣ 感染樹の即時伐採、3⃣ アブラムシ防除の徹底、春・秋年2回のアブラムシ防除の農薬散布というものであります。この強化対策は、行政のみならず、地元の全面的な協力により実施されました。その結果、平成28年10月27日、国のウメ輪紋ウイルス検討会において、強化対策地区1(梅郷・和田町)全域の再植栽が認められ、11月23日梅の公園において「梅の里再生植樹祭」が開催されるに至ったのであります。その後、強化地区は強化地区3にまで拡大をし、農地での梅樹の植栽は3700本を超えました。植樹は街路、公園、オープンガーデン、小中学校の校庭へと広がり、梅の公園では1300本超える梅樹が植栽されています。地域を盛り上げ、梅の再生を目指す梅祭りは3月1日から開催されていますが、本年も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、残念ながら肝心の観梅市民祭りは中止となっております。観梅客の集客にコロナウイルス感染で水を差されておりますが、この様な状況でも再植栽された梅樹は順調に生育し、2月中旬から開花し、馥郁たる香りを漂わせております。やっと、ここまで来たというのが、正直な私の感想ですが、これもひとえに梅の里を再生させるのだという、市内外の多くの方々のご支援の賜物であると思います。そして、それを支えた地元の協力を忘れてはなりません。梅郷地区と限らず、市内全域で梅樹の伐採伐根に応じ、感染調査、アブラムシ防除の農薬散布に汗を流した方々の存在があったからこそここまで来れたのであります。しかし、梅の里再生はまだ道半ばであります。かつて2万本と言われた吉野梅郷の再植栽はまだ、その3分の1にも達していません。かつての姿を取り戻すため、更なる努力を積み重ねる必要がありますが、これまで11年に亘り実施して来た緊急防除事業が1つの区切りを迎えようとしております。昨年12月の農水省主催のウメ輪紋ウイルス対策検討会において、令和3年度以降の国の方針が確認されたとのことであります。その内容については、1月14日発行の「梅の里再生情報」で地域に回覧されましたが、今日まで実施して来た緊急防除を終了し、市内全域でウメ等の再植栽が可能になるというものであります。ここに回覧された「梅の里再生情報」があります。赤字で印字された確認項目は、①「全国の緊急防除が終了する予定です。」とあり、国はこれまで、全国の緊急防除区域において、科学的知見の収集を行ってきたが、この知見を基に、通常のアブラムシ防除を行っていれば、ウメ輪紋ウイルスのまん延防止は可能と判断された。②「青梅市内全域でウメ等の再植栽が可能になります。」とあり、但し、再植栽を行う場合は未発生地区で栽培された苗木を使用し、防除対策は各自しっかりと行ってください。 とあります。
③「今後も強化対策地区では事業を継続します。」とあり、市としては、強化対策事業を実施して来た地区においては、今まで行ってきた年2回のアブラムシ防除等取り組みを、ウメ輪紋ウイルスに対する防除体系を確立し、ウイルスに対する清浄性を確保するため、引き続き実施する。とあり、④で、「市民の皆様への説明会を開催します。」との内容でありました。私としては、市内全域でウメ等の再植栽が可能となり、今後も強化地区では事業が継続されるということで評価はしますが、国の判断はやや見切り発車の感もありますし、懸念する点もありますので、確認を含めて質問します。
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