***「令和2年2月議会、一般質問」***
通告に従いまして、2項目の質問をいたします。
私の質問、(1回目)
1項目目として、「青梅市戦没者追悼式について及び市内各地区の戦没者慰霊祭について」伺います。
・私は、平成29年9月議会の一般質問で、「青梅市の平和事業の推進について」の1項目として、「戦没者追悼式」を取り上げ、式典の継続、参加者の増加策等を質問いたしました。今回は、その後の状況を確認させていただき、参加者の増加策等、式典の充実をどのように図るべきかを質問いたします。
・今日の我が国の平和と繁栄は、多くの先人の犠牲の上に、成り立っており、そのことは決して忘れてはならない事であります。青梅市は、先の大戦ほか幾多の戦禍により犠牲となられた戦没者を追悼し、恒久平和の誓いを新たにするため、青梅市戦没者追悼式を実施して来ました。平和を願う市民にとりまして、この意味は大変大きいと思いますが、時代の経過により、参加者の高齢化と減少に直面しているとの印象を持っております。
市長は毎年この青梅市戦没者追悼式を主催され、市長として、戦没者の御霊(みたま)に対し、深甚なる追悼の意を表されておられますが、質問です。
(1)まず、この青梅市戦没者追悼式に対する、市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。
(2)次に、私も毎年参加させて頂いておりますが、残念ながら参加者が減少しているとの印象を持っております。近時5年程度の参加者の実績推移をお示し下さい。そして、その内訳として、ご遺族でない一般の方の参列がどの位あるのか併せてお示し下さい。
(3)戦後70年余が経過し、世代が変わる中、やむを得ない事ではありますが、遺族会の高齢化・減少が生じております。3点目として、この現状をどう捉えているか?お伺いします。
市長答弁(1回目)
はじめに、青梅市戦没者追悼式ならびに地区慰霊祭について、お答えいたします。
まず、戦没者追悼式についてであります。
現在、私達が享受している自由と平和は、戦没者の方々の尊い犠牲の上に築かれたものであり、日本は、大戦から奇跡的な復興を果たし、今日の繁栄を成し遂げてまいりました。しかしながら、長い年月とともに戦争の記憶は薄れ、語り継がれる機会も減っている中、未来を担う次の世代へ、しっかりと語り継ぐことが、今を生きる私たちの責務であります。多くの戦争を知らない世代が真摯に戦争体験の想いを受け止め、一人一人が平和の懸け橋になるよう、努力を続けて行くことが大切であると考えております。
私は、戦没者追悼式を挙行するにあたり、戦没者を偲び、ご遺族の皆様に哀悼の意を表するとともに、悲惨な戦争から得た多くの教訓、平和と命の尊さを改めて深く心に刻むことを強く思い、毎年式典に臨んでおります。
次に戦没者追悼式の最近5年間の実績についてであります。参列者は、戦没者遺族会会員のほか、来賓である市議会議員をはじめ、社会福祉協議会会長や自治会連合会正副会長などであります。
平成27年度の参加者は230人で、この内、一般の方は7人でありました。
28年度は205人で、一般の方5人
29年度は186人で、一般の方3人
30年度は178人で、一般の方5人
令和元年度は179人で、一般の方は7人でありました。
次に、遺族会の現状についてであります。
会員は、年々減少傾向にあり、平成27年度の701人から、令和元年度には561人と、この5年間で140人の減となっております。このことは、戦没者の妻子や兄弟などといった戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代へと移り変わり、会員の高齢化のほか、会員とする要件が、市内に在住する戦没者の遺族、および青梅市から出征された方の親族・縁者とされていることから、時の経過とともに減少することは、やむを得ない部分もあるものと考えております。
私の質問(2回目)
青梅市戦没者追悼式の2回目の質問です。
ご答弁を頂きました。戦没者追悼式の参加者は平成29年から200人を切り、180人前後で推移している訳です。残念ながら、一般の方は10人に足りません。遺族会の会員もこの5年間で140人の減少となっているとのことであります。
再度申し上げますが、この式典は、恒久平和を願う、平和事業の一環として大変重要な式典であると思っております。そこで何点か伺います。
(1)まず、式典の会場についてであります。平成28年度までは、旧の市民会館で実施していました。29年度から旧市民会館が無くなったため、遺族会と協議の上、市役所で実施しております。参加者の数字を見ますと、旧市民会館で実施していた平成28年度までは、200人台で、市役所実施の29年度からは、200人を切っています。場所が直接参加者に関係するかどうかは定かではありませんが、私は新たになったネッツたまぐーの方が、式典会場としてはふさわしいのではないかとも思いますが、ネッツたまぐーでの実施に何か課題があるのかお答え下さい。
(2)前回の質問で、若い世代の参加が課題と指摘させて頂きました。これに対し、市長からは「遺族会では、戦没者のお孫さん等に対し、遺族会への加入や式典への参加を呼び掛けて頂いております。」とし、戦没者追悼式に「若い方を含め一人でも多くの方が参加して頂けますよう、実施方法を工夫するとともに、広報、ホームページなどを活用し、引き続き周知に努めてまいります。」との答弁頂いたのでありますが、また、遺族会でも色々とご努力されているとも聞いております。そこで質問です。
①遺族会としてご努力されておられる取組等具体的なものがあればお示し頂き、その遺族会のご努力・活動等に対し市としてはどのような支援・協力をして来たのか?お答え下さい。
②青梅市としては、戦没者追悼式への参加者増加に向けどのような活動・周知をして来たのか?お示し下さい。特に一般の方の参加が少ない状況が続いています。この点を含めお聞きします。
③戦没者追悼式への若い世代の参加に向け、市として何か工夫なり具体的施策を取って来られたのか?お答え下さい。
(3)次に、市内各地区の慰霊祭について伺います。前回の質問時点では、7地区で実施しているとのことでありましたが、その後の実施状況、参加者推移について伺います。
(4)各地区慰霊祭へは、市から来賓として、毎年市長あるいは副市長が臨席され、追悼の誠を捧げられておられます。私の地元梅郷地区に於いても、慰霊祭が継続され、市長の御臨席は参加者から大変に感謝されております。しかし、ここでも、参加者の減少が気になります。そこで、梅郷地区では慰霊祭を主催する、梅郷地区慰霊塔奉賛会長と青梅市戦没者遺族会第4支部長の連名で、2年前から慰霊祭への参加案内を自治会回覧で廻し始めました。今年も、この3月14日に実施予定で、一般の人の参加をお願いする自治会回覧を廻しました。しかし、残念ながら、今回は、新型コロナウイルスの影響から式典を取りやめる決定をしました。梅郷地区のみならず、市内各地区では、今回は中止する、あるいは規模を縮小する等、様々苦渋の選択をしております。現下の状況ではやむを得ないと思いますが、今年の中止等で、来年以降さらに参加者が減少するのではないかと危惧されます。このような状況ではありますが、先ほど述べましたように、地元では地元なりの努力をしております。いずれにせよ、各地区の慰霊祭を継続して行くためには、地元の努力に加え、市のなんらかの支援が必要と考えます。市としての支援の現状と今後の支援のあり方について見解をお伺いします。
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〒198-0063
東京都青梅市梅郷6-1511
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