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梅の香る吉野梅郷再生のために!! Supporters' associatio

議会の活動報告Congress report

報告内容

次に、「児童・生徒の通学の安全確保について」質問いたします。
(私の質問)、(1回目)
本年も4月、黄色い帽子をかぶり、黄色いカバーを掛けた体よりも大きいかと思える真新しいランドセル背負った、ピカピカの小学新1年生の登下校風景を見ますと、思わず笑みがこぼれるとともに、登下校の無事を祈らないではいられません。近年児童生徒の登下校時における、様々な事件・事故が報道されています。中には、目を覆う悲惨な事件もあります。5月7日には、新潟市西区で下校途中の小学校2年生の女児が近所の若者に殺害され列車の線路に遺棄されるという、許し得ない凶悪犯罪が発生しました。このような事件・事件事故を未然に防ぎ、児童生徒の通学の安全を確保するには、警察と連携し、児童・生徒、保護者、学校、地域等の様々な活動が求められるのではないかと考えます。そこで、このような「児童・生徒の通学の安全確保について」、順次、質問いたします。
「1回目 質問」
(1)過去5年間について、児童・生徒の登下校時の不審者の出没等事件・事故はどの位の件数があったのか?内容別に(公表できる範囲で)示されたい。その内、警察が絡む事件として取り上げた件数は、どの位に昇るのかお示し下さい?
(2)安全確保には警察との連携が欠かせません。市として警察とどのように連携し、児童・生徒の登下校の安全確保をより確かなものとしているのか伺います。また、新潟の事件でも、事前に不審者情報が寄せられていたと報じられていますが、不審者情報はどのように、警察と共有し、学校現場で扱われるのか伺います
(3)学校に於いては、児童・生徒に対し、登下校時の安全確保に関しどのような指導をしているのか伺います?授業あるいは課外活動等で時間が遅くなる場合、あるいは一人で帰宅する場合等では、より注意を喚起するような指導が必要と考えますが、指導内容をお示し下さい。また、学童保育等に於いては、通常より遅くなり、冬季では暗くなる時間帯での下校にもつながるため、一層の注意が求められると思いますが、学童保育等での安全指導・保護者への周知について伺います。
(4)小学1年生のランドセルには黄色いカバーが掛けられ、防犯ブザー携帯中と赤字で記され、防犯ブザーが貸与されています。1年生への黄色の帽子、ランドセルカバーは登下校時の交通安全への配慮と思いますが、何故1年生だけなのか伺います。2年生以上は必要ないとしているのならば、その理由を伺います?防犯ブザーは高学年の児童、生徒も引き続き携帯していると思いますが、防犯ブザーの取り扱いについてお示し下さい?
(5)学校、PTA,地域のボランティアの方々が警察と連携して、多くの地域で安全ボランティアが組織されています。これらのボランティア組織が、防犯パトロールを実施し、登下校時、放課後、休日の安全確保をしている事例を良く目にします。防犯パトロールの実情、および児童・生徒の登下校時の安全確保についての地域の取組みの実情をお示し下さい。また、これらボランティア組織に対する行政からの支援の状況についてお示しください。

(教育長答弁)、(1回目)
児童・生徒の通学の安全確保についてお答えします。
はじめに、「過去5年間における、児童・生徒の登下校時の不審者の出没事故・事件件数」についてであります。教育委員会へ寄せられた不審者情報は、平成25年度、41件、26年度、44件、27年度、43件、28年度、45件、29年度、28件であり、5年間合計で201件、1年間平均は約40件余であります。内容的に見ますと、「声かけ」が72件で一番多く35%を占めています。他には、身体露出が28件、付きまといが27件、写真を撮られたが16件などであります。これら不審者情報の内、警察によって逮捕、補導されたと把握している件数は5年間で3件ありました。内容は刃物の所持、身体露出、つきまといがそれぞれ1件であります。次に、市と警察との連携について、お答えします。教育委員会では、各小・中学校から、生活指導主任および担当校長・副校長出席する、「生活指導主任会」を年間5回開催しております。この会に青梅警察署からも出席頂き、青梅警察署管内の様々な情報を提供いただくとともに、小・中学校の状況について、把握していただき連携を強化しております。また、不審者情報の共有に関しましては、学校が児童・生徒から情報を得た際に、学校から警察および教育員会へ連絡するとともに、保護者へもメール連絡により、注意喚起をしております。教育員会では、学校から得た情報を市内全小・中学校に通知し、注意喚起を行っております。また、同時に子育て推進課へも連絡し、市内の幼稚園・保育所および学童保育所とも、情報を共有する体制を、取っております。情報を得た、各小・中学校は、緊急性や現場との距離を考慮し、必要に応じて保護者に情報を提供し、注意喚起を行っております。次に、学校における、登下校の安全確保に関する、指導について、お答えします。まず、交通安全に関しましては、小学校低学年を中心に、道路の歩き方、交差点の渡り方などについて、校庭や体育館に特設した、交差点を含む道路や、実際の道路において指導しております。また、各学校が月に1回設定している安全指導日に、交通安全だけでなく、登下校時の犯罪や危険から、身を守る行動をとることや、地震や風水害などの災害時における安全な行動について、東京都教育委員会が発行している「安全教育プログラム」などを活用し、指導しております。実際に、不審者に遭遇した際の対応としては、児童・生徒には、「ついていかない、車などに乗らない、大声で助けを呼ぶ、すぐに逃げる」こと、そして、すぐに学校か保護者に伝えるよう指導していります。また、授業あるいは課外活動で、通常より遅い時間帯に下校する際には、学年便り等で、事前に保護者に連絡しております。暗くなってからの下校は、車から、歩行者が見えにくく危険が増すことや、不審者に対しても、一層注意する必要になりますので、下校する際には、なるべく複数で、寄り道をせずに帰宅するよう、指導しております。
なお、暗くなって心配な時には、保護者の方に、迎えに来ていただいたり、教員が、途中まで送って行ったりすることもあります。また、学童保育所において、児童が17時以降に下校する場合は、保護者の方に、迎えをお願いしております。特に、日没が早まる、秋から冬にかけては、迎えの時間を1時間程度早める旨、保護者に通知しており、この時間以降に、児童のみで下校させることは認めておりません。このことは入所前説明会、お知らせの文書等で、全ての保護者に周知しております。
次に、黄色い帽子と、ランドセルカバーの活用についてお答えします。黄色い帽子と、ランドセルカバーを1年生だけが活用している理由といたしましては、車やバイクの運転手、そして地域の方に、特に通学に慣れていない1年生を、見守って頂きたいためであります。また、防犯ブザーにつきましては、「児童・生徒に対する防犯ブザー給与事業取扱要綱」に基づき、児童・生徒の通学時等の、安全を確保することを目的として、市内に居住する小・中学生に給与しております。防犯ブザーは、小学校に入学した時点、もしくは、青梅市に転入してきた時に、小・中学生だった場合、一人に1個渡しております。その後、小・中学校に在学中は、必ず、携帯して頂くこととなっております。次に、地域の安全ボランティアについて、お答えします。市内の各小学校においては、学校関係者と保護者及び地域住民が連携して「子ども安全ボランティア」を組織し、通学路等のパトロール活動を実施するとともに、児童の安全確保に関する情報交換等を行い、児童の登下校時や、放課後、休日の児童の安全確保を図っております。安全ボランティアに対する、市の支援策といたしましては、警察OBの方を、スクールガードリーダーに委嘱しし、「子ども安全ボランティア」の活動に対し、指導・助言を頂いております。さらに、東京都教育委員会作成の「子どもボランティア」の腕章を、各ボランティアに配布し、着用して頂いております。

(私の質問)、(2回目)
2、「児童・生徒の通学の安全確保」について2回目の質問をします。抑止効果を含めての具体的施策について、順次伺っていきます。
(1)最初に、通学路の防犯カメラ整備について伺います。平成30年度予算で、小学校5校に810万円の予算が計上され、賛成多数で可決成立しています。
①これで、市内の全小学校に設置されるとのことですが、各校に何台設置されて、全校で何台になるのか?それは十分な設置台数なのか伺います。また、中学校についてはどう考えておられるのかお聞きします。
②通学路の中で、設置する場所はどう選択するか伺います。
③防犯カメラを設置したことによる、具体的成果について伺います。
④抑止効果を上げる手段として、防犯カメラ作動中等の表示が有効とされています。この件に関しては、同僚の阿部議員が近隣自治体の事例を参考に提案をしていますが、具体化についてお示しください。
(2)2番目として、「青梅こども110番の家」について伺います。この施策は、青梅市教育委員会が、青梅警察署、小中学校連合PTAと連携し、施策にご協力を頂ける事業所・ご家庭に「青梅市こども110番の家」の黄色い表示旗を掲げて頂き、万が一の場合、こどもが駆け込み、こどもを保護する施策と理解しています。市としては、なるべくこども達に見やすい位置に掲示して頂き、こども達の安心・安全にご協力くださいと、協力された方々にお願いをしているものであります。抑止力を高める効果も期待できる、大変良い施策と考えますが、
①近隣自治体でも同様の表示旗を見受けますが、「青梅こども110番の家」はいつから、どういう目的・狙いで始めたか?まず、お聞かせください。
②この施策は、こども達の安全を守る観点から、どのように位置づけていますか?
③現時点で市内に何か所、何人のご協力が得られているのかお答えください。
④実際の成果事例についてお示しください。
⑤学校でのこども達への説明・周知はどのように行っているかお示し下さい。
(3)3番目として、防災行政無線による、児童下校時の安全放送について伺います。小学生の下校時間になると、「小学生が下校する時間になりました。こども達の安全を見守って下さい」との放送が流れます。
①この放送は、市内全小学校で実施しているのか伺います。
②小学生の下校時間とタイミングが合わない時間帯もあるように思えるのですが、放送時間の設定はどうしているのかお示し下さい・
③外にいて、この放送を耳にしますと、極力子供達に目配りをするようにしています。放送は注意喚起に重要と考えますが、放送による効果をどう考えているかお示し下さい。
(4)その他、青梅市が採っている、安全確保に向けての具体的施策についてお示し下さい。

(教育長答弁)、(2回目)
初めに、通学路の防犯カメラ整備についてであります。通学路の防犯カメラの整備については、東京都通学路設備整備補助金を活用し、平成28年度から3年間で、東小学校を除く、小学校16校の通学路に、防犯カメラを設置しようとするものであります。今年度は、第一小、第五小、第六小、第七小、成木小の5校の通学路に、1校あたり5台の防犯カメラを設置する計画で、市内全域では、合計80台の設置となります。防犯カメラの必要台数についてでありますが、青梅市の市域の広さや、小学校通学路の地域エリヤを考慮し、今後、検証する必要があると考えております。中学校の通学路への設置についてであります。中学校の通学路においては、小学校の防犯カメラを設置する際に、必然的に中学校区域の通学路が重なっていることや、中学校関係者の意見も参考に、中学校通学路も網羅できるよう、配慮した設置に努めております。次に、設置場所の選定についてであります。設置場所については、各学校が青梅警察署・スクールガードリーダー・PTA等の協力を得て、通学路の点検を行い、設置場所の候補地を選定しております。主に「昼間でも暗い場所」、「人通りの少ない場所」、「死角になりやすい場所」、「交通事故が多発する場所」、「過去に事件が発生した場所」等、防犯上または交通安全上、危険と思われる場所を考慮する中で、決定しております。次に、防犯カメラを設置したことによる、具体的な成果についてであります。青梅警察署から、「刑事訴訟法」の規程に基づく、防犯カメラ映像確認の照会が、平成28年度1件、29年度では11件あり、犯罪抑止に成果があったものと認識しております。次に、防犯カメラの設置に伴う、看板表示についてであります。防犯カメラは、電柱および信号柱に設置しており、それぞれの設置場所に「防犯カメラ作動中」の表示板を、付設しております。電柱へは、基本的に人目に付きやすい高さに、目立つ表示板を付設いたしました。さらに、「防犯カメラ作動中」の日本語表記に加えて、英語表記も記載しております。次に、「青梅こども110番の家」についてであります。子どもが身の危険を感じた時に、助けを求めることのできる緊急場所として、民家や事業所等を指定し、子供を犯罪から守ることを目的として、平成17年度から開始しました。「子ども110番の家」は、救助を求めてきた子どもを保護し、犯罪を未然に防ぐ役割を担うとともに、110番の旗の掲示によって、地域の防犯意識や連帯意識を高め、犯罪の抑止にも繋がる施策と位置付けております。次に、登録件数は、平成30年3月31日現在、2031件であります。次に、成果事例については、登録者に対し3年に1度実施するアンケート調査を、平成29年度に行いました。その結果によりますと、成果事例として対応した件数は、3年間の累計で48件でありました。主な内容といたしましては、トイレを貸した事例が、15件、不審者から逃げてきた子どもを保護した事例が、10件、保護者が不在で帰宅できず保護した事例が、9件、怪我等の治療をした事例が6件となっております。次に、学校や子ども達への説明・周知につきましては、登下校の安全指導を行う際に、行っております。まずは、交通安全の面で危険な場所、例えば交差点や歩道にガードレールがない場所などについて指導しますが、不審者から身を守ることについても、指導しております。その際に、いざという時に、助けてもらえる安全な場所として、「子ども110番の家」を教えています。特に、小学校1年生は、入学当初、集団下校で教員が途中まで付き添って下校しておりますので、その際に、場所についても確認しております。また、各学校で毎年実施している「セーフティ教室」において、不審者対応を取り上げた指導を実施する際にも「子ども110番の家」について教えています。さらに、多くの学校では、3年生または4年生の児童が「地域安全マップ」を作成し、その地図の中に、注意喚起をする危険な場所とともに、安全な場所として「子ども110番の家」を記入し、全学年の子どもたちで、共有する取組を行っています。次に、防災行政無線による、下校時の安全放送についてであります。この安全放送は、市内全域で一斉に放送しているため、全小学校を対象にしたものであります。また、放送のタイミングは、一番早く帰る小学1年生の下校時に合わせて、放送しています。放送の時刻は、時期により異なり、小学1年生が給食を食べずに帰る4月は、午前11時30分、5月から3学期末までは、午後2時30分としています。放送による効果については、毎日、定期的に放送し、協力を依頼することによって、地域の皆様で見守って頂けると、考えております。 また、地域で見守りをしていることを、示すことにもなりますので、犯罪防止にも、効果があると考えております。次に、安全確保に向けての、その他の具体的施策についてであります。現在、小学校3校、中学校10校及び教育委員会に配置されている庁用車に、青色回転灯を装着し、児童・生徒の下校時などに、通学路の青色防犯パトロールを実施しております。また、不審者情報が発信されて場合などに於いても、状況に応じてパトロールを実施しております。スクールガードリーダーにつきましては、各学校に組織されております、子ども安全ボランティアの、地域の巡回に同行して、通学路等の危険個所の見分け方や、不審者発見時の対応など、専門家の目を活用して、指導や助言をしていただいております。各小学校に於いて組織されている、子ども安全ボランティアの活動を、スクールガードリーダーに指導していただくことで、学校教職員、保護者、地域の方々の児童・生徒に対する安心・安全への意識が高まり、学校と地域との連携が深まることにより、地域ぐるみの効果的・継続的な子どもの安全確保に向けた体制が整備され、学校を中心とした防犯のネットワークがさらに広がって行くことが期待できると考えています。


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島﨑 実後援会

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