***平成30年3月議会一般質問***
「梅の里再生の現状と今後について」
通告に従い、3項目について、順次質問いたします。まずは「梅の里再生の現状と今後についてであります。
(1回目)
PPV・ウメ輪紋ウイルスの被害は全国に広がっています。ウメ輪紋ウイルス撲滅に向けては、農水省が中心となって様々な対策を講じておりますが、その代表的なそしてモデルケースともいうべき対策が青梅市と兵庫県川西市で行って来た「強化対策」と認識しています。本市に於いては、平成27年4月から開始されたこの強化対策を着実に実施してきた結果、平成28年10月27日の国の検討会で、条件付きながら、梅郷と和田町の再植栽が可能となりました。これは、行政と地元が一体となって、強化対策を実施して来た結果であり、特に伐採・抜根に応じ、かつ最も重要なアブラムシ防除へ積極的に地元が協力したからこその成果であると確信しております。市長も市政方針演説でウメ輪紋ウイルスが確認されてから、7年で再生がスタートできたのは、市民の理解と協力によるものと述べられました。
そこで質問ですが、
(1)本市に於いて、梅の再植栽が認められるに至った経過と成果について、市長はどう評価しておられますか?まず、その点をお伺いします。その上で
(2)全国に拡大しているウメ輪紋ウイルス被害の現状を分かる範囲でお示し下さい。そして被害拡大阻止とウメ輪紋ウイルス撲滅に向け、国が取っている対策について、強化地区、緊急防除地区、その他広域等、地区別に具体的にお示し下さい。
(3)強化対策地区は本市と川西市、そしてともに条件付きながら再植栽が可能になったと認識しておりますが、川西市も本市と同様の対策を取ったものと思います。本市の取った対策と川西市の対策に何か違いがあったのか?お伺いします。
(4)平成28年11月23日、梅の公園の植樹祭を始めとして、その後同公園には成
木を含むかなりの苗木が植えられています。また、吉野梅郷の玄関口ともいうべき神代橋通りには70本の成木が植えられ、おととい4日に行われた観梅市民祭りに、正に花を添えました。そして、農地にも2000本を超える苗木が再植栽されています。ここで、再植栽が可能となって以降現時点までの植栽状況についてお示し下さい。
市長答弁(1回目)
始めに、梅の里再生の現状と今後についてお答え致します。まず、再植栽に至った経緯と成果に対する評価であります。平成21年のウイルス発見から、短期間のうちに再植栽の第一歩を踏み出せたことは、平成27年度から、実施している強化対策におきまして、地域の方々にご理解、ご協力を頂き、感染状況調査やアブラムシ防除、感染樹等の伐採を適切に行うことができた賜と、私も大いに評価しているところであります。次に全国的な感染の状況および国が実施している強化対策についてであります。農林水産省の今年度の調査によりますと、都道府県単位で感染が確認されているのは、東京都、神奈川県、埼玉県、岐阜県、愛知県、大阪府、兵庫県であります。都内では、青梅市のほか、八王子市、昭島市、東久留米市、福生市、あきるの市、日の出町、奥多摩町であります。このうち、強化対策地区を設定しているのは、青梅市と兵庫県川西市であります。本市と川西市における強化対策につきましては、特段の違いはございません。農林水産省が定めるガイドラインに沿って、同様に行なわれており、川西市におきましても、アブラムシ防除につきまして、春・秋2回の薬剤散布を行うことにより、発生が抑えられているとのことであります。次に現時点までの植栽状況についてであります。平成28年度は、梅の公園の600本、農家への2000本のほか、オープンガーデン等も含め、計2713本を植栽しました。今年度は、梅の公園に339本、農家へ581本のほか、神代橋通りや西中学校,第5小学校等、計1343本、合計で4千本を超える植栽を行いました。
「2回目」の質問
「梅の里再生の現状と今後について」2回目の質問をします。
市長の答弁にもありましたように、本市と川西市における強化対策につきましては、農水省の定めるガイドラインに沿って、同様に行われ、再植栽に至りました。今後、梅の里の再生をさらに進めるには、引き続き強化対策を着実に継続する事が必須となります。特にアブラムシ防除を徹底する事が第一に求められます。もしも、実験的に植えられている実生苗等に新規の感染が確認されれば、再生はストップしてしまいます。元からやり直しとなってしまいます。アブラムシ防除については、従前から国の方針に従い、かつ、地元の状況に配慮し、十分に周知を図り、梅樹所有者の了解を取りながら実施して来たと理解していますが、一部には心配をする向きもります。そこで改めてアブラムシ防除について伺います。
(1)強化地区内では年2回、春・秋のアブラムシ防除が求められています。今回は春の防除が行われました。手元にある「アブラムシ防除のお知らせは」は1月24日に我が家に配布されたものです。2月19日〜28日までの予定で実施するとのお知らせです。毎回各戸配布を実施していると思いますが、2月15日の広報おうめにもお知らせは掲載されていました。市民への周知は大変重要であります。毎回どのように周知しているのか?具体的にお示しください。
(2)アブラムシ防除は再植栽農地と庭木・公園等とは別の主体が実施しています。農地の再植栽樹防除はJA西東京に委託し、梅樹再植栽農家による共同防除です。私も参加していますが、地元に精通した農家による共同防除であります。農薬については使いなれておりますが、民家の混在するところもあるため、防除作業の手順に従い、飛散防止等に十分配慮し、的確に実施しています。農地に関しては引き続きこの体制で進めて行くのか?お伺いします。
(3)民家の庭木・公園の梅樹等のアブラムシ防除は業者へ委託しています。特に、民家の庭木へのアブラムシ防除の農薬散布については心配する向きがありますが、
①飛散防止・適正散布については十分留意するよう業者を指導していると思いますが、どのような指導を 行っているのかを伺います。
②適正散布に関し、散布業者には「農薬管理指導士」や「農薬適正使用アドバイザー」など、樹木の農薬散布等に精通している者が従事しているとのことですが、それぞれの資格はどのようなものか?お示しください。また、市役所職員が散布地区内で巡回をしていますが、どのような立場での巡回を実施しているのか?伺います。
(4)散布薬剤の選定について伺います。ウメ輪紋ウイルス対策は国全体の問題となっており、アブラムシ防除は極めて重要な施策のため、薬剤の選定についても、国の意向が大きく影響すると思いますが、散布薬剤の選定はどのように決定されているのか?伺います。そして、決定に当たり民家の庭木に散布することについてどのような配慮をしているか?市は農薬の選定にどのように関与しているか?お答えください。
(5)今回使用した散布薬剤のウララDFは梅樹が伐採される前から地元農家は使っておりますが、改めて、この薬剤の特性・効果等について、お示し下さい。
市長答弁 (2回目)
アブラムシ防除の市民への周知についてであります。市民へのアブラムシ防除の周知につきましては、毎回、広報掲載、自治会回覧、チラシのポスティング、広報車での前日放送、防災行政無線による散布当日の周知を行っております。今回2月19日から28日まで実施致しましたアブラムシ防除を例にとりますと、今までの強化対策地区1及び2の他、新たに強化対策地区3の地域において実施しました。新たな地区を加えることから、まず、12月15日号の広報おうめへの掲載、12月中旬に新たに薬剤散布を行う各地域の自治会長への説明、その後、12月下旬に、各ご家庭へ、チラシのポスティング、また、強化地区3の地域におきまして、対象植物を所有しているご家庭を訪問し、説明させて頂いております。1月中旬には、各自治会において、回覧板にて周知させて頂き、その後、チラシのポスティング、そして、2月15日の広報おうめへの記事掲載、さらに、薬剤散布前日には広報車での巡回放送、当日は、防災行政無線により午前8時45分に放送を行い、周知の徹底を図ったところであります。
次に、農地の再植栽樹に対する今後のアブラムシ防除の体制についてであります。昨年秋から、再植栽した農地に対しても、JAグリーンセンター生産者組合に業務委託を行い、薬剤散布を行っております。散布については地元に精通した方々によって安全性にも十分配慮され、効果的・効率的な作業が行われているものと認識しております。今後も、同様の体制で実施していきたいと考えております。
次に、庭木・公園等の業者委託による薬剤散布についてであります。
各世帯の庭木や公園等に対する薬剤散布は、専門業者に委託しており、契約時の仕様書にも、散布の保護具から周辺住民への周知、風向きやネットを使用した飛散防止措置を講ずること等を明記するとともに、事前の打ち合わせも丁寧に行うなど、安全面には十分配慮しておこなっております。さらに、「農薬管理指導士」または「農薬適正使用アドバイザー」を監督者または作業員として加えることとしております。「農薬管理指導士」および「農薬適正使用アドバイザー」につきましては、満20歳以上の防除業者または、その従業員で、現に防除を行っており、実務経験が2年以上ある方等で、各都道府県が実施している一定の養成研修を受講している方です。また、当該業務委託の発注者といたしまして、市の職員が適宜、巡回して、薬剤散布が安全面等に配慮して実施されているか確認しております。次に、使用薬剤の選定方法、民家の庭木に散布する際の配慮、農薬選定における市の関与についてであります。強化地区の実施に際しましては、常に、農林水産省をはじめ、東京都農業振興事務所と連絡を取り合うとともに、定期的に担当者による会議を開催し、情報の共有化を図っております。こうした中で、アブラムシ防除のための薬剤散布に際しての留意事項等について、協議しております。使用する薬剤につきましても、事前に、農林水産省、東京都と協議をして選定しております。
次に、今回使用した薬剤「ウララDF」の特性・効果等についてであります。「ウララDF」は農林水産省における農薬の登録上、人畜毒性として、毒物および劇物にも該当していない普通物であり、通常の農作物に広く使用されているもので、5百倍から4千倍の希釈倍率で、アブラムシ類等の害虫に対する適用が認められております。使用方法、使用時期の一例を申し上げますと、例えば、今回の強化対策と希釈倍率が同じ2千倍で、レタスやアスパラガスに対して、収穫日の前日まで使用が認められているものであります。
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