***平成29年6月議会一般質問***
「イノシシ等の獣害対策の推進について」
●大きな1番目として、イノシシ等の獣害対策の推進について、伺います。近年イノシシ等による農作物の被害・獣害は著しいものがあります。年々その被害が拡大しております。この獣害問題につきましては、同僚の山田議員が積極的に取り組んでいる事をはじめ多くの議員が取り上げ、行政もその対応策を講じているところでありますが、対策が追い付いていないというのが、偽らざる現状だと思います。私の地元、梅郷・吉野地区のみならず隣接地区からも被害の訴えが多く寄せられております。
地元では沢蟹がめっきり減ったとの声が聞かれます。沢蟹取りはかつては地元の子供達の大事な遊びでありました。近年は自然に親しみ、手軽に楽しめる親子レクリエーションの一つでしたが、ほとんどイノシシに食べつくされています。私事で恐縮ですが、所有する竹林で、かつては農協の直売所へ出荷するほど取れた筍が、近年はイノシシに殆どやられてしまい、今は家庭で消費するのがやっとという状況であります。そして、これは単に私だけのことではなく、周辺の竹林もすべて同様の状況であるため、行政を通じて猟友会に銃での捕獲を依頼しておりますが、十分に効果が上がったとは言い難い状況が続いております。すなわち、1・2頭捕獲し、一時は落ち着きますが、またその場所で被害が出る、これはそれほどに個体数が増えているということの証左であると考えます。そして、その結果新たな大きな問題が生じております。イノシシが住宅地にまで出没する事であります。白昼目撃されることも珍しくありません。収穫直前の家庭菜園が被害に会った、庭に侵入され、大切にしている花壇が荒らされた等々様々な声が聴かれますが、最も心配なことは通学途中等での児童・生徒が被害に会わないかということであります。人的被害が生じはせぬか?獣害対策も新たな段階に入ったということであります。
住宅地では捕獲手段は限定されてきます。一方で農作物等の被害は拡大しています。この状況にどう対応していくのか、どのような対策を講じていくべきなのか?何点か質問いたします。
●1回目の質問として獣害の現状とその対応策について伺います。
まず最初に、28年度の農作物への被害額について伺います。
収穫直前にイノシシ等の被害にあった方々にすれば、精神的ショックは金額には換算されないほど大きなものと思われますし、家庭菜園等自家用に栽培されておられる方々の被害額は統計上の数字には表れて来ないと思いますが、28年度の農作物の被害総額と地域別の被害額・分かれば支会単位の被害額をお答えください。そして、動物別の被害額についてお示しください。加えて、その被害額を算出する根拠・具体的な算出方法について答弁願います。
●2番目として28年度までに行ってきた対策についてお伺いします。
害獣を捕獲する手段について伺います。檻・罠・銃はどのくらいの数量があり、どのような場所に設置あるいは、使用するのかについて伺います。その結果としての28年度の捕獲頭数を分かれば捕獲手段別(檻・罠・銃等)・動物別・地域別にお示しください。そして捕獲頭数についての近年の増減についてお教えください。
●3番目として青梅市と猟友会さん(「公益社団法人東京都猟友会青梅地区」さん、以下猟友会と言います)との関係及び猟友会自体について伺います。青梅市は猟友会と「有害鳥獣捕獲業務委託契約」を結びその仕様書で業務内容を規定し、被害調査・捕獲・処理を一任しています。イノシシを始めとする有害鳥獣の被害増加を防ぐため、猟友会が大きな役割を担い、その活動により被害増加に一定の歯止めがかかっていると思います。そこで、まず、青梅市と猟友会との関係の現状についてお伺いします。
●青梅市と猟友会との業務委託契約の内容について何点かお伺いします。
(ア)、私は「イノシシ他中型動物」の業務委託契約書は見ました。その他契約書は動物ごとに結んでいるのか?内容に違いがあるのか?お聞かせください。
(イ)、29年度の猟友会との契約金額はいくらか?お示しください。
(ウ)、契約書では猟友会の業務中の事故については市に対する通知義務。また、業務中第三者へ損害を与えた場合の責任は猟友会が負うとなっておりますが、今までに契約書に規定されているような事故あるいは第三者への損害及び賠償等があったのかお示しください。
(エ)、仕様書の最後に猟友会はその従事者に対し、損害保険(ハンター保険等)の加入等必要な措置を図ることとされていますが、この保険の保険料・保険金額・カバーできる範囲等内容についてお示しください。
(オ)青梅市は猟友会に対し業務委託をする以外に何らかの支援を行っているのか伺います。
●次に猟友会について伺います。
会員の高齢化等が言われていますが、現在何人の会員がおられるのか?市外の方もおられるとのことですが、市外の方は何人おられるのか?平均年齢についてもお示しください。鳥獣の捕獲には様々な免許があると聞いております。猟友会会員の免許ごとの人数具体的には銃何人等でお示しください。28年度年間でどの位の人員(延べ人員)が出動を行っているのかお示しください。
以上この問題の1回目の質問とします。
◆市長答弁 1回目
はじめに、イノシシ等の獣害対策の推進についいてお答えいたします。まず、平成28年度の農作物への被害額であります。
・被害額は1,041万2千円であります。地域別でみますと、
・第一支会管内は、日向和田で13万4千円、 ・第二支会では、長渕で9万7千円、駒木町で21万5千円の合計31万2千円。
・第四支会では、梅郷で64万4千円、和田町で46万2千円、柚木町で33万9千円、畑中で9万7千円の合計154万2千円。
・第五支会では、沢井で122万2千円、二俣尾で240万6千円、御岳本町で23万3千円、御岳で9千円の合計387万円。
・第六支会では、小曽木で69万円、黒沢で38万3千円、富岡で94万4千円の合計201万7千円、
・第七支会では、成木で185万4千円、
・第八支会では、根ヶ布で12万7千円、
・第十一支会では、今井の55万6千円であります。
動物別では、イノシシによる被害が858万円、カラスによる被害が71万6千円、シカが96万3千円、サルが15万3千円であります。被害額の具体的な算出方法は、被害を受けた作物やその面積について、市に寄せられた報告をもとに、都の基準に基づく単位面積あたりの農作物の収穫高などから算出しております。
次に、平成28年度までに行ってきた対策についてであります。捕獲手段の内訳でありますが、檻については、アライグマ等小動物用を14基、イノシシ用を猟友会の2基を含め7基、カラストラップ2基を保有しております。アライグマ等小動物用は市内各所に、イノシシ用は、現在、小曽木1丁目、黒沢3丁目、長渕2丁目、駒木町1丁目、根ヶ布1丁目、梅郷6丁目、和田町1丁目にそれぞれ1基ずつ、カラストラップは成木1丁目に設置しております。
「わな」は猟友会がくくり罠を使用しております。また、猟友会が銃を、54丁保有していると伺っております。
次に、平成28年度における捕獲頭数であります。動物別では、イノシシが118頭、シカが70頭、アライグマが36頭、ハクビシンが5頭、アナグマが4頭であります。近年の比較においては、総じて増加傾向となっております。このうち、捕獲頭数が対前年度倍増となったイノシシで捕獲手段別に見てみますと、銃猟で64頭、捕獲檻で54頭であります。また、地域別ではイノシシの場合、
・第一支会管内が、大柳で1頭
・第二支会が、長渕で13頭、駒木町で5頭の合計18頭。
・第四支会が、梅郷で3頭、和田町で12頭、畑中で1頭の合計16頭、
・第五支会が、沢井で4頭、二俣尾で6頭、御岳で1頭の合計11頭、
・第六支会が、小曽木で7頭、黒沢で8頭、富岡で19頭、の合計 34頭、
・第七支会が、成木で26頭
・第八支会が、根ヶ布で11頭、
・第十一支会が、今井で1頭であります。
次に青梅市と猟友会との関係などについてであります。業務委託契約の内容でありますが、猟友会とは、イノシシその他の動物、カラス、シカといった動物別に契約しており、委託仕様書の内容は、ほぼ同様であります。平成29年度の委託契約額は、イノシシその他の動物が172万円余、カラスが7万円余、シカが211万円、クマが19万円余であります。また、事故、第三者への損害賠償等の実績については、これまで実績がありません。次に、損害保険の内容等であります。 狩猟中の自損、他損事故に対する保険として、「狩猟事故共済保険」があります。
保険料は年額、第1種狩猟登録者が1,500円、その他が750円であり、保険金額は、自損死亡、他損死亡、自損傷害のいずれも最高補償額3百万円、他損事故の場合、最高補償額4千万円であります。
次に、猟友会に対する業務委託以外の支援等についてであります。市では、委託内容の見直しを行い、今年度、クマも対象として業務委託を拡大したところであります。有害鳥獣捕獲の実施にあたっては、日時・集合場所等の連絡を猟友会長から受け、会長に代わって捕獲従事者に対して連絡を行っております。また、イノシシ用檻・アライグマ等小動物用檻を貸与し、効果的な捕獲・駆除ができるよう連携をしております。
次に、猟友会の状況についてであります。
有害鳥獣捕獲業務に従事いただく猟友会駆除部会の会員は38人で、内、市外の方が14人であります。平均年齢は、平成29年4月1日現在で62.6歳であり、市内の方が65.8歳、市外が57歳であります。免許ごとの人数は、第一種銃猟免許所有者が38人、わな猟免許所有者が4人となっております。平成28年度の出動人数は、延べ124日、1.338人でありました。
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