***28年9月議会質問***
「梅の里再生に向けての現状と課題について」
通告に従いまして質問いたします。
(1回目)
1、大きな1番目として「梅の里再生に向けての現状と課題について」お伺いします。青梅のシンボルである梅はPPV・ウメ輪紋ウイルスにより壊滅的状況にあるのは皆様ご存知の通りであります。日本一の評価を頂いた吉野梅郷の梅の公園の梅樹も、全伐採されるなど、地域の様相は一変しております。このような状況を一日も早く克服し、以前のような梅の香る梅の郷・青梅市を再生すべく、行政と地域が一体となって再生に向け取りくんでいるところであります。再生への取り組みの中核は梅郷・和田地区を中心とする強化策であります。市内全域が植物防疫法に基づく緊急防除の防除区域に指定され、感染樹の伐採等が行われてきましたが、昨年度から、同地区を中心とするウメ輪紋ウイルス強化対策地区において「強化対策」を実施してきました。「強化対策」の内容は年3回の悉皆調査、年2回のアブラムシ防除、そして感染樹の即時伐採であります。この強化策を徹底すれば、梅の再植栽の検討が可能になるということで、大いに期待が高まった訳でありますが、残念ながら昨年秋に開催された国の対策検討会では再植栽可との判断には至らなかったわけです。しかし、その後、先の会議で指摘された点は確実に実行しており、この秋には再植栽が可能になるのではとの期待が更に高まっているところであります。このような動きの中、本年5月農水省から「ウメ輪紋ウイルスの強化対策地区において、再植栽を認めるための判断基準及び再植栽される植物とその管理要件」が示されました。いよいよ再植栽が現実味を帯びて来たわけですが、この国の判断基準・管理要件は、まだPPV・ウメ輪紋ウイルスが根絶されてはいない緊急防除地区内で、限定的に再植栽を認めるもので、いくつかの条件が付いたものであります。また、私見ではありますが、管理市町村という名のもとに青梅市の責任が強く求められる他、梅を植えるについては、植える側にその管理の徹底を求めているものであります。示された「判断基準」「管理要件」を要約しますと、再植栽を認めるためには
@強化地区内に植えている実生苗に感染が生じないこと、植物防疫官によるアブラムシ発生調査に合格し、年3回の感染状況調査を行い、感染植物の即時伐採が行われていることが判断基準とされています。 そして
A再植栽される植物の要件として、予め定められた方法により感染していないことが確認できる植物(すなわち梅樹)であり、植栽される植物の種類・数・植栽場所が市に登録されていることとされ、 さらに、
B再植栽される植物の管理体制の要件として、管理市町村・青梅市によって感染状況調査が行われ、毎年春・秋にアブラムシ防除が行われることを求めています。
Cそして、当面再植栽が可能となるのは強化対策地区1の梅郷・和田町に限定されます。
以上示された判断基準については、行政と地元が一体となって着実に強化策を遂行してきており私は今秋の再植栽は可能と思っておりますが、強化対策実施状況を含め市長の見解を伺った上で、再植栽に向けての準備そして再植栽が可能となった後の管理体制等について質問いたします。
(1)まず最初に、苗木等の準備状況について伺います。植栽が可能になった場合すぐに植えられるようにと、梅の実生産用の苗木は埼玉県内に4、000本養生中であり、梅の公園等に植栽する成木も確保していると聞いておりますが、これらは予め定められた方法によりウイルスに感染されていないことが確認できているはずですが間違いないでしょうか?そしてその確認はどのようになされるのか具体的にお示しください?・
(2)次に、更なる苗木等の確保の見込みについて伺います。早期に梅の公園を復活させるため、市長は梅の公園に多くの成木を植栽することをお考えである事は存じております。しかしながら、成木の確保に苦労しているとの話も耳にします。それならば、調達先を拡大する等の手立てを講じる必要があると思いますが、苗木の確保の現状と今後の確保策をお聞かせ下さい?
(3)3つ目の質問は植栽が可能となった場合のスケジュールと言いますか、進め方についてであります。植栽は寒冷な1・2月は避けるべきで、そうなると年内に完了しなければならないと考えます。梅の公園等については業者に委託するのだと思いますが、成木と苗木をどうバランスさせるのか?傾斜地への成木の植栽はどのようにして行うのか?成木はなるべく目立つ所に植栽し、梅の公園再生のPRにも使いたいと考えますが、「梅の里施設整備計画」によるゾーニングとの整合性を図る必要性もあると思います、それらの点を総合してどこから植えていくのか?コストの面も含めてご説明ください?次に埼玉県内に養生中の梅の実生産用の苗木ついてであります。先般視察して来ましたが、既に3年生近くなりかなり大きくなっております。移動・運搬にかなりのコストがかるのではないか?これ以上大きくなると個人での運搬・植栽に手間がかかるようになるのではないかとの感を強くしました。その点からも1日も早い植栽が望まれる訳ですが、これをどう進めていくのか?まず、配布先(販売先)ですが、これはかつて農協さんがアンケートを取り3000数百本のオーダーがあった訳ですが、時間も経過していますし、新たに注文を取り直す必要があると考えますが、お答えいただきたい?そして、植栽に関する市への登録は何時どのような形で行うのか?また、配布(販売)される苗にはウイルスチェック済みの目印のようなものも必要と考えますが、なにか考えておられるのか?ご説明ください。そして、苗木購入費の補助についてであります。多くの梅生産者に梅の再植栽に取り組んでいただくためにも、苗木購入費の負担軽減は欠かせません。市としてこの点どのように考えておられるのかお伺いします。以上で梅の里再生についての1回目の質問とします。
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