■(3回目)私の質問
橋梁からの飛び込み自殺防止について3回目の質問をします。
欄干の嵩上げには様々な意見があろうかと思います。景観を損ねるのではないかとの意見には十分配慮せざるを得ないと考えますが、既存の欄干の色調・形態に適合し景観に即した設計にすればその心配は無くなると思います。更にデザインによっては新たな観光資源とすることさえ無しとしません。梅の花と基調としたデザイン等様々に工夫は可能と思います。また、自殺企図者は確実に目的を遂げられると思われる所に飛び込むとの点に着目すれば、欄干の一部を嵩上げするだけでも相当な効果はあると考えられます。さらに、加重に関しては、抑止効果を狙う訳ですから、軽量のもので十分可能と考えます。しかしながら、いずれにせよ、これらの橋は都道に架かる橋であり、欄干の嵩上げ、防犯カメラの設置等は東京都及び同西多摩建設事務所の判断に委ねられるわけです。一方これだけの貴重な命が失われる現実があり、かつそれを止める有効な手立てがあるにもかかわらず、なんらその対策を実施しないとなれば、地元市民の切なる願いに答えられない事となります。そこで私は一つの方法として、東京都西多摩建設事務所と十分協議をする中で、他の関係機関も含めた橋梁からの飛び込み自殺防止を目的とした協議会の設置を提案いたします。行政と橋梁管理者を軸に、警察・消防・保健所等関係機関が情報を共有し様々な視点からこの欄干の嵩上げ等を議論し、問題解決に努力することが肝要と考えます。なお、奥多摩町の担当者からはこの提案に対し既に賛成を表明していただきました。そして、このような協議会には都の補助金も付くとのアドバイスも頂きました。市長にお伺いします。この多発する橋梁からの飛び込み自殺は本市にとっての重大な課題の一つであると思います。本市としては自殺防止に向けて、関係各方面との連携を強化し積極的取り組んで行く事が重要と考えます。その意味からも、自殺防止の為の協議会の設立等に積極的な役割を果たし、問題解決に力を注いでいただきたいと考えますが、市長の見解を伺います。
◆3回目質問の市長答弁(全文)
自殺防止のための協議会につきましては、現時点では、健康増進計画推進会議を活用することで対応してまいります。なお、橋梁からの自殺防止対策につきましては、東京都や青梅警察署等、関係機関と調整してまいります。
「小中学校 児童・生徒の学力向上について」
■(1回目)私の質問
2、大きな2番目として、小中学校児童・生徒の学力向上について伺います。
この問題については既に平成27年6月議会及び同12月議会の一般質問に於いて教育委員会の施策について伺っており、今回で3回目となります。上に向けては議会の議決もあり、全国平均よりも大きく劣後する水準を平成25年度より、5年間で東京都平均まで引き上げるとの目標の下、様々な施策を試みて来ましたが思うような実効が上がっていないというのが、偽らざる実状であると言わざるを得ません。先般11月15日付けの広報おうめに掲載された、平成28年度全国学力・学習状況調査結果を見ますと、残念ながら学力格差は更に拡大しているようにさえ見えます。この問題を質疑する際、再々申し上げているとおり、学力は子どもの成長の一面に過ぎません。教育の目標は知育・徳育・体育全てにバランスのとれた子どもの成長を目指すものであり、ことさら学力にのみ拘るべきではないことは十分承知しております。されど、学力です。基礎的な学力の定着を図り、学力を向上させる事は子供達の将来の可能性を高める事に繋がります。学力向上を目指し、教育委員会はじめ、教育現場で様々な取り組みがなされ、努力されている事は理解しています。さはさりながら、現状を見たとき、今まで実施してきた施策について、もう一度点検し、改善すべき点・更に強化すべき点・あるいは見直すべき点があれば見直し、今後の施策に反映させて行く必要があるのではないかと思います。以上の観点から、過去2回の一般質問において、質疑させて頂いた諸点について再度より深くお伺いする中で、今後どのように学力の向上を目指して行くのかをお聞かせいただきたいと思います。
現状に関する私の基本的な認識は、本市に於いては保護者の子どもの学力に関する関心が相対的に低いのではないかという事であります。学力向上の基本は家庭教育の充実にあるとの教育委員会の見解に異論はありません。但し、それが定着し、十分機能しているかどうかであります。
(1)そこで最初の質問ですが、家庭学習強化のため「家庭学習のすすめ」という冊子を各家庭に配布し保護者に理解を求めていますが、各保護者に十分理解されているとは言いがたいのではないか?家庭学習の時間等は延びているとのことですが、まだまだ、不十分なのではないか?と私は思いますが、家庭学習強化についてどう取り組んで来たのか?そして今後どう取り組んで行こうとされているのか伺います。
(2)次に授業参観についてであります。公開授業を時々見させて頂いておりますが、私の印象では、参観の保護者が少ないと感じます。保護者の参観率をお示し頂き、その評価について伺います。夫婦共働き、片親、あるいは働き方が変わってくる中、公開日の設定等参観者を増やす工夫が必要かと考えますが、具体的な対応策を考えておられれば、お答えください。
(3)3番目にチャレンジ目標について伺います。前回の質問では明確に目標を持たせて指導して行くとの回答は無く、児童・生徒に習得状況を理解させていくとの答弁でした。子供達には得意・不得意があると思いますが、もう一歩進めて、それぞれの得意・不得意に着目し、得意な部分は更に伸ばし、不得意な所は克服させるきめ細かな指導、即ち目標へのチャレンジが求められるのではないか?と思いますが、如何でしょうか?
(4)第4として、少人数で成果を上げている学校についてであります。この好事例を拡げていくとのことですが、どのように取り組まれてきたのか伺います。
(5)5番目として、サタデースクールについて伺います。サタデースクールは議会の努力もあって開設し、28年度中に全校に拡大する予定と聞いております。学習の基礎基本の定着を図り、学力を底上げしていく事を狙いスタートしたものですが、十分機能していないのではないかと危惧しております。いくつかの問題点を挙げますと
・登録する児童・生徒が少ない。基礎・基本の定着を図ることを目的にし、登録人数10%を目標にしたが、遠く及 ばない登録者数、かつ出席するのは半数ほどとのことです。
・登録する児童・生徒の学力にばらつきがある。できる子どももいて、中味に不満が出ているとも聞きます。
・ならば、レベル以上の児童・生徒を対象にしたスクールも考えるべきではないのか?
・学校行事と重なると子どもが来なくなる。学校との連携を深めるべきではないか?
・指導員の確保が難しいとも聞きます。学生のみならず、定年後のボランティア等の方々に積極的にお願いしていくべきではないか?等 様々な問題点があるように思います。このような点にどう対応し、サタデースクールをより実効あるものにして行こうとするのかお聞かせください?
(6)つ目、学力ステップアップ推進地域指定事業を活用し、放課後補習授業を充実していくとの方針ですが、その効果と今後の取り組みについてお伺いします。
(7)最後に、力だめしドリルの実施効果についてであります。施策を取り入れて間もない現時点では評価は難しいとは思いますが、試験慣れすることで、実力が発揮できるようになりつつあるのか?どうか伺います。
以上7点につき具体的に回答頂いた上で、児童・生徒の学力の現状について、これまでの諸施策をどう総括し、評価をされておられるのか、教育長にご答弁願います。
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